ネス湖のネッシー

ネス湖のネッシー

ネッシー(Nessie)は英国・スコットランドのネス湖に生息していると言われている水棲UMA(未確認動物)の事です。目撃された場所がネス湖である事からネッシーと呼ばれています。恐らくネッシーは世界で最も有名なUMAと言っても過言ではないのではないかと思います。

ネッシーは今までに幾つもの目撃証言があり、また、幾つもの写真や映像(動画)にも収められて来ましたが、ネッシーが実在していると言う証拠は未だにありません。目撃情報については(例えば流木などの)見間違いだったり、虚偽の証言をしていたりする可能性も考えられますし、写真や映像(動画)については何か別のものがネッシーの様に写っているだけであったり、意図的にネッシーが写り込んでいる様に偽造したものであったりする事も十分に考えらます。やはり、ネッシーの存在を証明するためには、信頼出来る機関、団体による調査での何らかの証拠や、ネッシーそのものの捕獲と言った事が必要になるのではないかと思います。

ネス湖の怪獣ネッシーの姿を映したとされる写真の中に「外科医の写真(The Surgeon's Photograph)」と呼ばれる有名な写真があります。これは1934年4月1日に産婦人科医のロバート・ケネス・ウィルソン(Robert Kenneth Wilson)の手によって撮影されたとされる写真であり、ネス湖の湖面に現れたネッシーの姿を撮影したものだとされました。しかし、その後、「外科医の写真」の全景写真(ネッシーの姿だけでなくネス湖の対岸も一緒に写っている写真)が発見された事により、このネッシーは偽物である事が判明する事となります。それは、そこに写っていたネッシーの姿が、景色全体と比べ、本物のネッシーとは思えないほど小さかったためです。如何やら、雑誌で公表されていた写真は、全景写真をそのまま載せるとネッシーの大きさが小さ過ぎる事から明らかに偽物だと分かって仕舞うため、その大きさが分からなくなる様にと編集の時点で全景写真からネッシーの姿が映った部分だけを切り抜き、それを載せたものの様でした。但し、この全景写真が発見された後も雑誌やメディアの多くでは、これまで通り、ネッシーの部分だけを切り取ったものが使われていた様であり、まだ世間には偽物だと言う認識は広がっていなかった様です。1993年11月にはロバート・ケネス・ウィルソンの知人であるクリスチャン・スパーリング(Christian Spurling)による真相の告白がありました。「外科医の写真」は自分の義理の父であるマーマデューク・ウェザラル(Marmaduke Wetherell)がおもちゃの潜水艦を利用して撮影したものであると言うものです。この事は翌年1994年3月に世間の知るところとなります。これは彼自身の臨終間際の告白であったため、信憑性のあるものとして受け入れられました。そして、それによって「外科医の写真」は世間でも本物のネッシーを写したものではないと言う結論に落ち着く事となった様です。

ネス湖のネッシーはその数々の目撃情報や写真・映像(動画)から、プレシオサウルスなどの首長竜の生き残りではないかと言われたり、ゼウグロドンやバシロサウルスなどの古代鯨の生き残りではないかと言われたりする事があります。勿論、目撃情報や写真・映像(動画)が本物だとした上での仮説ですが…。

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